何かの病気を患っている状況では、患者の精神状況は不安定なケースが多いです。特に重い病気を患っている場合は気持ちが落ち込みやすいでしょう。
それに加え、病院は静かな空間である分緊張感があり、患者の精神状態が安定しにくい状況が生まれていると考えられます。緊張している患者や精神状態が不安定な患者と関わる際は、緊張を緩和させる必要があります。

その緊張の緩和を行うときの有効な手段が、コミュニケーションです。
コミュニケーションを取る場合、とにかく何でも話せばいいというわけではありません。大切なのは、相手をリラックスさせることです。
病院では病気の話をする人が多いかもしれませんが、ずっと病気の話ばかりしていても、患者の精神状態は安定しません。病気の話ばかりが続くと、かえって緊張感が増すこともあります。

しかし、医師は病気の話をしなければならないケースが多いです。そうなると、患者とのコミュニケーションを積極的に取るのは看護師の役割になります。
看護師がコミュニケーションを取る際は病気の話を避け、日常で行うような会話を行うことが有効だと考えられます。例えば患者の趣味の話や最近見たテレビの話、注目されている遊びなどの話題がよいでしょう。
病気とは関係のない話題を使ってコミュニケーションを取ることで、患者の緊張感が薄まる可能性が高いでしょう。気持ちが落ち込んでいた人も少しの間、病気から目を逸らすことで気持ちが明るくなる可能性もあります。

このように、患者がリラックスするには日々の何気ない会話が大切なので、看護師は積極的にコミュニケーションを取る必要があります。